外国に住むと、とにもかくにも悩まされるであろう滞在許可証。
パリでは、窓口の係員によって与えられる滞在期間が違うという摩訶不思議な現象が起こる。私は学生の滞在許可証の場合しか知らないが、特にこの学生窓口はクセのある人が勢揃いらしい。
初めて滞在許可証の更新に行った時、大学の証明書等を持って行ったのに、何故かフランス語の語学学校と勘違いされ6ヶ月しかもらえなかった。ちなみに他の同級生はちゃんと1年もらっていた。窓口のおっとこらしいお姉さんに「あのー私が通うとこは大学なんですけど」と腰低く抗議するもいきなり逆切れされた。「あー今日は変なのばっかりに当たって最低!」とまで毒づく始末。学生の滞在許可証扱ってるくせに、大学の名前もろくすっぽ知らない方がよっぽどオカしいと思うが、ここは友好的に何度も説明しようと試みたが相手は怒りが増すだけで何にも聞いてない。っつーか喋るのやめて少しでもいいから人の言い分を聞いてくれよ。私並みに話を聞かない(小学生のときから人の話を聞かないと有名)相手を前にして、早くもエネルギー消耗して胸のランプがピコピコ鳴るので仕方なく帰った。
結局半年後にまた更新手続きをして無事今に至る。
ちなみに、この時の怖いお姉さんには私の友達もひどい目にあっていて、バイトの契約書に不備があるだの何だのと言うことで何度も通わせられていた。
もう1つ、驚きだったのは、彼らが全くのマニュアルで仕事しているということ。私達の基本情報は全部パソコンに入力しているが、カードが出来上がって(およそ1ヶ月待たされる)取りに行った時に、名前だか番号だかを頼りにシルバーの職員ロッカーみたいなものの扉を開け、1人ずつご丁寧に紙の書類を探して山積みにし、名前を呼んでカードを渡す、という場面にビックリした。更新するたびに同じ書類を渡され、いちいちその場で今までの経歴を書かされるし。こんなにうさん臭い仕事の仕方をしてるのにはきっと大切なワケがあるのだろう…。このエコ時代にあの大量の紙を消費しているには絶対にワケがある!そうじゃないと納得できなくて夜も眠れない。
ある時には、更新には大学の時間割も証明書にして大学からもらって来いと言われたり。確かに、長期滞在の学生は週20時間以上お勉強する決まりになっているが、必修の授業でぎっちぎちな大学の授業数は生徒が変えられるものじゃないし。しかも絶対20時間以上授業つまってるし。語学学校ならわかるけど、とにかくワケがわからない。
しかしこの国で「どうして、どのように」を考えてみたところで『考える人』のように考えたまま二度と立ち上がれなくなってしまうので、とにかく流れに乗って上手くいき抜くほかない、と思う今日この頃。
そんなこと言いながらまた更新が迫ってきて、昨日予約をとったところだが、毎日清く正しく生きてイージーゴーイングでステキな窓口担当者に当たるのを祈る毎日なのであった。神頼みかよ。
パリ:夏のソルド開始!
12 years ago
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