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これまでのあらすじ

パリに来たのは2008年1月末。フランス語は大学のフランス語学科入学から始まり、1年間パリに語学留学したので、パリには「出戻り」ということになる(何年ぶりかは聞かないで欲しい)。何だかプチ隠居したい気持ちもあり、そして将来日本語、英語、フランス語のトリリンガルを目指そうかと(夢はでっかく)何と半年ほどで準備し、地獄の引越しを乗り越え、あれよあれよという間にパリに来た。日本にいた頃はフラ語はほとんど使っていなかったのもあって(+大学時代、毎年留年に怯える日々だったほどの語学力だったものあって)、来た時には文法がすっかり抜けていた。

喋りは幸い日常会話が何となく(デタラメでもいいのでデタラメに喋る姿勢)維持できていたので、最初の語学学校で「あなたの文法とオーラルの実力の違いは何?!」とレベルテストの先生に驚かれた。それほど文法のテストが散々だったのだと思う。

パリに来てからの計画は「半年は語学学校→その後大学に入る」というものだった。その頃はフランスの大学の入り方も知らず、日本でフラ語の勉強に励んでいた訳でもなく、我ながら崖っぷちなプランニングだが、人間追いつめられると意外な力を発揮するものなのだ。

そこで最初の学校では週25Hの集中コースを選択。学校はソルボンヌの外国人講座で、日本で各語学学校の授業料と履修期間をエクセルに記入し、徹底的に価格比較を行った結果だった。昔、パリカト(パリカトリック学院)に通っていて、スパルタだがとてもよかったので本当は「パリカト…」と思っていたけど、授業料がハンパなく高くて(私的に)とても手が届かなかった(涙)

結局、私はAvancéのクラスに入れられ、毎週テストと恐ろしく早口の発音矯正と「こんなんじゃディプロム(学期末テストに合格したら出るソルボンヌの修了書)は取れないわよ!」という恐怖の決め言葉に背中を押され(でも先生はいい人で好きだった)、半年で学べる文法はだいたい勉強した(と思う)。夏期講座は夏期講座でSuperieurのクラスに上がり、ひたすら接続法、接続法半過去、構文法を習い、「こんなもの実際の生活で使えるかー!」と思っていたら、なるほど今の大学生活では使っている(恐怖の論文で)。あの時、プルーストについて書けと言う課題(もちろん接続法のオンパレード)が出た時に、やけくそで「私がプルーストを嫌いな理由」を羅列し、「だからプルーストについては書きたくありません」と書いてごめんなさい。それでも面白がってくれた先生のユーモアに感謝。

お陰で大学登録に必要なTCFを受け、何とかB2を取れたので2008年9月には怒濤の大学入学へと続く。(疲れちゃったので本当に「つづく」…)

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